認知症セルフネグレクト

認知症が原因で、生活上での混乱や周囲とのトラブル等からいくつかの社会問題が発生しています。

徘徊等により自宅に戻れない、行方不明者の増加
認知症が原因で、外出して自宅に戻れなくなり警察等に保護されることがあります。多くの場合は身元がわかり自宅に戻られますが、けがを負ったり、亡くなられてしまう場合もあります。
また、名前や住所が言えず、行方不明者のまま医療機関や施設で長期間過ごすことにもなりかねません。平成26年度の厚生労働省の全国調査でも身元不明者346人のうち35人が認知症の方となっています。

【問題解決に向けた取り組み】
認知症の人を地域で支えるためは、
(1)地域住民を中心とした徘徊・見守りSOSネットワークを構築したり、
(2)市町村が実施している、GPSを利用した徘徊探知機の貸出サービスや携帯電話会社が行っている同じようなシステムを活用するのも一考です。

ゴミ屋敷、孤立死(孤独死)の増加
自宅やアパートの庭やベランダ、室内にゴミが山のように積み上げられたり、散乱し、悪臭や異臭、害虫が発生する原因にもなる「ゴミ屋敷」が社会問題となってきています。周りが気にして医療や介護サービスを進めても拒んだり、家にゴミを放置したりしたままの状態は、「セルフネグレクト(自己放任)」とも呼ばれ、平成22年度の内閣府の調査では、全国で約1万人を超えると推計されています。
また、地域や家族からも孤立しているために、自宅やアパート内で誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当な期間放置されるような「孤立死(孤独死)」の事例が報道される場合もあります。

【問題解決に向けた取り組み】
セルフネグレクトに陥るきっかけはさまざまです。認知症や配偶者等の死亡などから喪失感が増幅し無気力に陥っている人もいます。閉ざした環境となる前に周りの人々からの声かけや挨拶ができる街づくりや気軽に相談にのれる地域包括支援センター等(リンク1参照)の活用が大切です。
また、孤立死予防に向け、市町村が一人暮らし高齢者などに、ペンダント形の緊急通報装置を設置する福祉サービスの活用も有効です。

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